「成婚率21.7%」と「成婚率2人に1人以上」は、後者が2倍優秀という意味ではありません。前者は在籍会員が分母、後者は退会者が分母です。ツヴァイ自身がオウンドメディアで、経済産業省方式(在籍会員が分母)なら業界平均は男性8.4%・女性10.1%、業界方式(退会者が分母)なら50〜70%になると解説しています。同じ会社でも、分母を変えるだけで数字は3〜4倍動きます。このツールは順位をつけません。選んだ社が同じ式で計算されているかどうかだけを判定します。先に断っておくと、16社から2社を選ぶ120通りのうち、4つの軸がすべてそろう組み合わせは0通りです。判定が厳しいのではなく、そろっている組み合わせが実際に存在しません。
STEP1|比べたい社を選ぶ
STEP2|在籍会員を分母にして計算し直す
成婚率を公表せず成婚組数だけを出している社があります。組数と会員数が分かれば、経済産業省方式(在籍会員が分母)に当てはめて自分で計算できます。1組=2名として計算します。
この数字を読むときに気をつけること
会員数そのものが合算されている
オーネットの「12.1万人」は自社登録会員30,181名+IBJ会員104,859名から重複13,313名を引いた数で、注記に「既に会費の支払いが終了した会員を含む」「一時的に活動を休止中のオーネット会員5,876名を含む」と明記されています。ツヴァイの11.7万人も同じ合算方式です。分母を会員数に取るなら、この中身が違う時点で率は比較できません。上のSTEP2で出る数字も、入れた会員数の中身に左右されます。
公表値の約半分は片側入力ベース
IBJの決算説明資料は、成婚組数20,970組(2025年)のうち「IBJグループ内のシステム上で男女双方の成婚を確認できている組数」=確認ベースは10,054組(47.9%)と併記しています。同じ会社・同じ年・同じ分母でも、分子の取り方だけで率は2倍変わります。
「成婚率No.1」は2社で同時に成立する
IBJメンバーズは日本マーケティングリサーチ機構(2024年8月期・主要8社)、パートナーエージェントは株式会社DRC(2026年5月)を根拠にしています。調査会社も時期も対象社数も違うため、両方が同時に成立します。IBJメンバーズの注記には「実際の数値とは異なる場合がございます」と同社自身が書いています。
比較記事に載っている25%は、もう無いサービスの数字
成婚率25%を公表していたゼクシィ縁結びエージェントと、アプリのゼクシィ縁結びは、2025年11月17日にサービス終了が発表されています(アプリ2026年3月末頃・相談所2026年6月末頃)。リクルートのサービス一覧にも両サービスは掲載されていません。
よくある質問(FAQ)
Q1. 成婚率が高い結婚相談所はどこですか?
この問いには順位で答えられません。成婚率を数値で公表しているのは調査した16社中4社だけで、しかもその4社は分母が全部違うためです。パートナーエージェントの21.7%は年間平均在籍会員数が分母、IBJメンバーズの「2人に1人以上」は全退会者が分母、サンマリエの86.3%は分母が非公表(成婚退会者の中で1年以内だった割合と読めます)、ゼクシィ縁結びエージェントの25%は算出方法そのものが公表されていません。
Q2. 成婚率の業界平均はどのくらいですか?
式によって変わります。ツヴァイのオウンドメディアは、経済産業省方式(1年間の平均成婚者数÷調査時点の平均会員数)だと男性8.4%、女性10.1%、業界でよく使われる方式(成婚退会者÷退会した全員)だと50〜70%になると解説しています。同じ実態でも、分母を変えるだけで数字は3〜4倍動きます。「平均◯%」という数字を見たら、まずどちらの式かを確かめてください。
Q3. 成婚率が50%を超えるのは高すぎませんか?
分母が退会者であれば不自然な数字ではありません。退会者方式は「辞めた人のうち、成婚が理由で辞めた人の割合」なので、在籍中の会員は分母に入りません。在籍会員を分母にした率とは別物です。高い・低いではなく、どちらの式かで見てください。
Q4. マッチングアプリの成婚率はどのくらいですか?
調査した7社のうち、成婚率を公表している社はひとつもありませんでした。代わりに出しているのは「交際・結婚した人 累計90万人以上」(ペアーズ)、「累計400,000人以上」(Omiai)のような累計人数です。注記を読むと、Omiai・タップル・マリッシュはいずれも退会アンケートで「恋人ができた」を選んだ人の集計であり、結婚したことの確認はしていません。マリッシュに至っては男性のみの集計です。
Q5. 「成婚」とは結婚したという意味ですか?
社によって違います。IBJとIBJメンバーズは「成婚=婚約」と明記しており、プロポーズが成功した時点を指します。サンマリエは「婚約・結婚の意思が固まっている状態。もしくはそれに近しい状態で退会すること」で、婚約に至らない状態も含みます。スマリッジは「お互いに結婚の意思が確認できたら成婚」です。いずれも入籍の確認ではありません。
Q6. 「成婚率No.1」が複数の会社にあるのはなぜですか?
根拠にしている調査が違うためです。IBJメンバーズは日本マーケティングリサーチ機構(2024年8月期・主要8社・公開情報およびヒアリング)、パートナーエージェントは株式会社DRC(2026年5月)を根拠にしています。調査会社も時期も対象社数も違うので、両方が同時に成立します。IBJメンバーズの注記には「実際の数値とは異なる場合がございます」と同社自身が書いています。
Q7. この情報はいつのものですか?
2026年8月27日に16社の公式ページとIR資料を確認した内容です。公表値は年度で書き換わるため、利用前に必ず各社の公式ページでご確認ください。本ツールには各社の出典リンクを載せています。
出典
すべて各社の公式ページ・IR資料で確認しました。確認日は2026年8月27日です。数値は年度で更新されるため、最新の内容は各社の公式ページでご確認ください。
関連するツールと記事
PR
数字より、自分の条件でどう動くかを先に見る
成婚率は社によって計算式が違うので、入会の判断材料としては弱い数字です。年齢・年収・地域といった自分の条件で、実際にどんな相手が登録しているかを見るほうが確かです。無料カウンセリングや資料請求で会員データを開示している社があります。
結婚相談所比較ネットで資料を取り寄せる本ツールの判定結果とこのサービスの内容に関係はありません